2017年3月31日金曜日

α6500+SEL90M28G Macro 4K. "Nurii" (MPI-001)


          本種はマレー半島東海岸線特産種です。
この事から、本属のスンダランドにおける発祥の地が複数ある事が理解できます。
ここから北の熱帯雨林域には、ラウブエンシス種、プルプレア種、アフィニス種、エリプティカ種、コルダータ種、イエロー・リング種が分布しています。 
更に北の熱帯モンスーン域からコルダータ種のみ多種類との混生となります。
黄色の長筒種は複数種存在する可能性が高いと思います。
          

                                  仏炎苞の近影です。
リップの突起がリアウ諸島のイガクリ状の種類と違うのが観てとれます。

2017年3月19日日曜日

α6500+SEL90M28G 90mm Macro 4K. "New Pink" (IR-002)


                                     クリプト類の発祥の地は何処か?
          きっとそこには本属の原型が生き残っている筈
          です。
         この種類もその原型の一つの姿と思われます。
         
         地球上で最も植物類の種類密度が高い地域は、
         その様に考えると、ここに辿り着くのです。  
         果実は見つかりませんでした。



2017年3月16日木曜日

α6500+SEL90M28G 90mm Macro 4K. "Gigantea" (IR-003)


リップ全体が腐肉に擬態しています。
この様な見事な擬態ですが、ここの仏炎苞はそれ程強い
腐肉臭は放ちません。 
リップ形状が腐肉に似ていない種類ほど強い腐肉臭を発
します。
                     
雨季型の仏炎苞はリップの底辺から頂点まで最大で50mm、ベテルギウス種と共に大型の仏炎苞を上げて「種の存在」誇示している姿は、観る者の心に深い感銘を湧き上がらせる程です。

乾季入りで、ようやく水位下がりました。 
大型の葉表には泥が付着して白く観えます。



クリプト類の基本形の一つと考えられます。
ベタ類ならべリカ種、クリプト類ならその他2種類が基本形です。
植物類も、昆虫類も故郷は同じ場所です、皆ここから分化した
のです。 


2017年3月15日水曜日

α6500+SEL90M28G 90mm Macro 4K. "Longicauda" (IR-004)



               自生地の川底がピートなので、太ももまで沈み
           ます。
           撮影中一度もこの群落の上に立つ事はできま
           せんでした。
           案内人が周辺の枯れ木を集めて、何とか足場
           を作って、そこに腰を下ろして撮影しました。

α6500+SEL90M28G 90mm Macro 4K. "Small Pink" (IR-006)



                      リップ下辺から上辺まで僅か20mmの小型種です。
       日光が遮られた平坦なジャングルの凹みに群生して
       いました。
       雨期には最大で水深3mにも増水するそうです。
  
                                   乾季入りで水位が下がっているので、群落は泥
           に自生しています。
           まだ葉に泥がこびり付いたままで白く観えます。