奥様の大学時代の同級生の長男がカレッジを卒業しました。
で、この家族も我が家同様、即企業に面接して採用など子供を安売りさせるような事はしません。
会社起業マネージメントを学んだそうで、息子に15万シンガポールドル(約1200万円)の現金を出資して、起業させる形で事が進んでいるそうです。
その子が世間の経済状態を調査分析して15万ドルで起業できるのは、何とバックパッカー宿でした。
レストランや宅配サービス、トレーディングなど皆飽和状態、で答えは若者旅行者向けの安宿なのでした。
二十歳過ぎのカレッジを卒業したばかりの子が、学んだ事をベースに自ら出した結論がバックパッカー宿だったのです。
それを傍で聞いていた私は、ひどく心打たれて何やら嬉しくなってしまったのです。
安物のスーツ着て、面接に行っても、きっと似たような同年代の子供が面接官の詰まらない質問に詰まらないありきたりの受け答えをして、採用否不採用が決まるのです。
だったら、親に余裕が有るのなら、大切な子供に大金を出資してあげようという親心は素晴らしいのです。
そして、子供が答えを持ってきたのですから、やるしかないでしょう。
で、横から私が「旅籠」という名前はどうかな?
バックパッカー旅籠です。
その名前の意味を説明したら、途端に雰囲気が明るくなったのです。
我が家ではもっと高度な学問や古い欧州文化に浸れるように留学させましたが、友人宅でも同じ年代の子供を抱えて家族で真剣に考えて出た回答が卒業後即時起業だったのです。
引き続き見守っていましょう。
きっと、我が家の子供たちにも参考になるので、今後の動向がとても楽しみです。